フグダス・No84

〜フグ専用雑記帳〜

手作りスノードームと実験

ずっとサボりっぱなしでお久しぶりにも程遠い感じです!!ハイッ!!(笑
ずっと福犬工房の主力だったフグストラップを差し置いて
最近はスノードームのご注文がもっさりと増えてきたものですから
それについて記録しておこうと思います。
・・・更新サボった言い訳です、ハイ。。(汗


手作りスノードーム
まずは初代のスノードーム達。
アタクシのお部屋の本棚の一角に並べられてますが、
どれもいろんな意味で思い出の詰まったお品ばかりです。


ムブちんドーム
こちらは初ドームのムブちん
水道水を満たして洗剤を一滴入れる・・と説明書に書いてあった通りに素直に製作。
そして1年後、水が腐って黒いカビが生えたので水を抜きました。
田舎の水道には洗剤にも負けないツワモノの菌が居たのでしょうか、恐ろしや。(汗
そしてフィギュアに塗った艶出しニスにパウダーがねっとり貼り付いてしまいました。
一作目、あえなく挫折です。。orz

そしてここから、ドームに入れる液体の
試行錯誤の迷宮に入りこみました。(・ω・;A)アセ ..


つのちゃんドーム
こちらは8年前に作ったコンゴウフグのつのちゃんモデルです。
液体は精製水+グリセリン5%位ですが、前回の失敗を生かして
液を入れる前に熱湯でガラス内部とフィギュアを殺菌したものです。
ちょっと白く濁ってますが、年数と液体の単純さを考えると
まだ良い結果だと思います。



ミナミハコフグ・スノードーム
こちらは7年前のミナミハコフグ、チビちゃんモデルです。
液体は精製水+防腐剤+グリセリン約5%です。
水の透明度は上がりましたが、年数がたつにつれうっすら黄色に変色してきました。
そして中に入れたパウダーですが、当初銀色キラキラの星型パウダーだったのですが
(チビちゃんの口元に見える白っぽいモヤモヤがパウダーです)
2年後位からメタリックな部分が薄くなり、今では完全な透明に変化しました。
他にも色々試したのですが、ネイルなどに使うメタリックなチップは色が抜けやすいようです。
・・これを教訓に、福犬ではメタリック系のパウダーは使用していません。



マミズフグ・スノードーム
こちらはもっと強力な液体を求めて界面活性剤を強化したものです。
成分的にはほぼ洗剤・・・なのでドームを振ると盛大に泡立ちます。(笑
そしてヒレ部分に使用した半透明の素材が真っ白に変色しました。
ですが、液体はこの7年間あまり変化なしです。
その代わり、液体に粘度がないため、パウダーが綺麗に舞いません。(汗
それじゃあダメぢゃん!!とひとりツッコミの日々・・・
・・・いつになったら完成するんだか?

そしてここからはフィギュアに塗った仕上げ材の実験結果
ほぼ失敗に終わった黒歴史です。。(笑
液体に入っているフィギュアは年々色が薄くなる場合が多いため
それを解消するため色々なコーティング剤を塗ってみました。


アクリルコート剤
左側の建物にはアクリル画に使うコーティング剤を塗ってみました。
見事に溶け出して3日後には真っ白です。
右側のサボテンですが、真ん中の背の高いサボテンは塗装無し
下に付いている丸いサボテンは油性ニスを塗ったもので
パウダーがねっとり貼りついています。(汗
そしてサボテンの上に書いてある数字は、オーブンで焼いた時間です
焼く時間が短いと表面にパウダーが貼りつきやすいようです。



防水塗料
こちらは防水ニスの実験結果です。
黄色い部分にはフィモ専用ニス、緑色の部分には完全防水塗料のニスを塗りました。
結果、フィモ専用ニスは白くとろけたようになってきました。
そして完全防水の方は・・白い気泡が見えますでしょうか?浮き上がっています。
説明書には、水に長時間触れる場所には使わないで下さいと書いてあったのですが
まさにその通りですね、でもやってみないと気が済まないのでごめんなさい。「(^^; )

結果発表-ーー!
何も塗らないのが一番!!

・・・振り出しに戻るぅー・・・♪って気分です。。(涙

ハリセンボン・スノードーム
今度は気を取り直して色の実験です
中に「アクリル」と書いてありますが、まさしくアクリル絵の具で
ペイントしてみたものです。これは今のところ1年は大丈夫でした。
この先何年もつのかは、また数年後のフグダスで!
こうご期待!!・・・・・・え?違う?(笑



きのこ?
どうも焼きが甘いと後々パウダーがくっついた感じになるようなので
こちらは極端に焼く時間を短くした実験です。
Dは5分、Bは3分しか焼いてません。
結果・・見事に貼りつきました。
きのこっぽいフィギュアの上に乗っかっているパウダーは
ガッチリくっついてドームを振ってもはがれません。



スノードーム色々・・
などなど・・・色々な実験を重ねて今に至る福犬のドームですが、
他にもいろんな配合の液材に浸けこまれたフグフィギュア達がまだまだ増殖中(汗
pHを変えてみたりオイルを入れてみたり・・有機溶剤やらアルコールやらと
結構危険な液材も含まれて、もーカオス状態♪
でもこれが、一つ一つ勉強になった貴重な体験だと思って
まだまだ思いつく限り実験を重ねてゆきたいと思います。


戦士たち・・
そしてそんな実験に耐えて、燃え尽きたフグ達・・・(涙
真っ白に変色し、溶けたり割れたりして一生を終えました。
そんな彼らがいとおしくて、捨てられずに取っておいてます♪

オーダーメイド・スノードーム
そんなこんなで、スノードームを作り続けて早8年・・
現在はドームの液体は、医療用の油性液をメインにパウダーの比重に合わせて
種類と配合を変えています。その配合の中身は・・・ヒ・ミ・ツ♪ウフ♪(笑

そして今日も、コネコネとスノードームを作る日々です♪(*´ω`)

その他のスノードーム作品をご覧になりたい方は
こちらからどうぞ♪

販売用 フグ・スノードーム
お客様ご注文のオーダーメイド・スノードーム

◆ご家庭で楽しむ場合の液材の作り方◆
精製水+グリセリン5%ほどで洗剤は無し(もしくは微量)の配合が
一番お手軽で安全、かつ安定するかと思います。
そしてパウダーは使用前に洗剤で洗い、茶漉しなどで水を切って天日干しにすると
パウダーのクズも入らず、透明度が長期間保てるようです。
中に入れるフィギュアやドームのパーツも食器用洗剤で
洗ってから使用するとさらに良い感じです。

グリセリンや洗剤を入れすぎた場合、白濁りや綿のような塊(微細なパウダーの集まりなど)が
発生する事がありましたが、その場合は数回水を入れ替えるとなくなるようです
ガラス製のドームを作る場合、ゴムの栓を入れる時に力づくで嵌め込もうとしますと、
ガラスが割れる危険がありますので、熱湯で温めてからガラスにはめ込むと楽に出来ます。

そしてさらに保存効果を高めた裏技は・・・
水+防腐剤+グリセリン=「化粧水」ですので、
¥100ショップなどで防腐剤(パラベン)の多く入っていそうなあやしい商品を
買ってきて、さらにグリセリンを足して濃度を調節するとよいでしょう。
基本、化粧水は常温で3年間保存出来ることを目安に作られているため
かなり効果があります♪ただし、ものによっては1週間ほどで
白濁するものもありますので、自己責任でよろしくデス。「(^^; )

と、色々書いてきましたが、これはあくまで福犬独自のやり方ですので
真に受けず、ご参考程度にお考えくだされば幸いです♪
それでは、皆様も楽しいスノードームライフをお楽しみください。(´ω`*)

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